天神学園の問題児再来

シオン一味壊滅

ポタポタと、滴り落ちる血。

「……」

ヴラドは、舌打ちした。

見れば禿鷲は、時凍えを行使してカスール弾を『摘まみ取っていた』。

禿鷲の胸に命中したのは、カスール弾の先端のみ。

「危ない所だった…弾丸の遅延とは、なかなか小賢しい事をやるじゃあないか。同じ吸血鬼でも、黒爪如きとは違うらしい」

「奴と一緒くたにしない辺りは、多少賢いようだが」

ヴラドはシオンと真太郎のもとへと歩み寄る。

「どうする小僧ども。この俺が手を貸してやるにしても、少々難儀な相手だぞ」

「それでもやるしかねぇだろ」

シオンがランスロットを構えた。

「俺が突破口を開く!2人は後に続いてくれ!」

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