天神学園の問題児再来
禿鷲の五指が、深々と食い込み、そのまま心臓を引き摺り出す!

激しい出血によろめくシオン。

その瞬間。

「む!」

そのシオンの姿が朧気になる。

そして再び姿が鮮明になった瞬間。

「…ぐふっ…」

心臓を抉られたのはシオンではなく、ヴラドだった。

「…幻術か」

舌打ちする禿鷲。

シオンがランスロットを投げつけ、禿鷲が襲いかかった瞬間、ヴラドは幻術を発動させてシオンの身代わりになったのだ。

「き…貴様ら人間と違って…真祖はこの程度では死なんからな…」

ガクリと膝をつくヴラド。

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