天神学園の問題児再来
「先生!」

シオンが傷ついたヴラドに駆け寄る。

「何て事するんだ!吸血鬼だからって、そんな傷じゃ命に関わるだろ!」

「…嘗めるな…これくらいで死ぬ俺だと思うか…それに…」

傷を庇いつつ、倒れたままの花龍を見るヴラド。

「貴様が傷つくと…俺の妃が悲しむのだ…」

「馬鹿野郎!アンタが傷ついたって花龍は悲しむ!アンタ全然わかってねぇよ!」

何より、仲間が1人また1人と傷ついていく。

それは、シオンが最も悲しむ事だった。

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