天神学園の問題児再来
重ね重ね、諦めの悪い連中だ。

だがこれで全員蹴散らした。

残るはシオン=グリフィ…「ぐっ!」

そこまでで、思考は停止した。

背後からの、川蝉翡翠!

「背後からの不意打ちは侍の恥…だが、形振り構ってはおれぬ」

真太郎が、両手で川蝉をしっかりと握り締める。

「この…人間風情がぁ!」

背後から貫かれたまま、禿鷲は真太郎の頭を抱え込んで膝蹴りを打ち込む!

「ぐぅ!」

たった一撃で脳震盪を起こすほどの強打。

真太郎がガクリと膝をつく。

直後。

「われら神であるあなたを讃えん(テ・デウム)」

禿鷲を切り刻む刃の結界!

禿鷲はキッと睨む。

「紅葉…貴様ぁあぁぁあぁぁっ!」

そこには、傷ついた体で黄昏を振るう紅葉の姿があった。

「僕を利用して愚弄した罪…償ってもらう」

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