天神学園の問題児再来
「で、どうだ。『晩飯は上手く作れるようになったか』」

瑠璃がおかしな質問をする。

「晩飯?弟子に夕食を作らせているアルか?」

それでは弟子ではなくお手伝いさんだろうと。

鬼龍が怪訝な顔をするが。

「ふふ、いいのだ…鳳仙花の所は風変わりなのでな…まさしく異端だ」

瑠璃は笑う。

「ええ、先程娘から連絡がありましてね…千切りキャベツは及第点だそうですよ」

鳳仙花が告げる。

ならば、そろそろ夕飯の支度は卒業か。

やはり武芸に長けた丹下の血筋か。

瑠璃は得心したように頷いた。

< 114 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop