天神学園の問題児再来
夕城流や琴月流、グリフィノー流。

天神に名を馳せる一大剣術流派の数々に憧れて、新興流派を興した鳳仙花。

数多の流派の道場を渡り歩いていた頃は、まさか自分の興した流派が、天神の最強争いに割って入るとは思いもしなかった。

それが、かの丹下の血筋を弟子に招き、破門されたとはいえ夕城の跡取りや、勇者の子息と切磋琢磨する事になろうとは。

「柾一刀流を龍馬君に勧めたのは龍娘さんと伺いましたが…裏で絵をお描きになったのは、もしかして宗主で?」

「知らんな、何の話だ」

ギロリと邪眼で鳳仙花を睨む瑠璃。

この眼で睨まれては、余計な詮索が出来よう筈もない。

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