天神学園の問題児再来
あれから長い年月が経過し、無敵無敗、不死身の吸血鬼である筈の俺は、ガキどもの面倒を見る教師を務めるまでに丸くなってしまった。

あの女の血の影響で、俺はあの女に限りなく近い気性に変化したという事か。

冷酷でない、残忍でない吸血鬼とは。

何とも間抜けで情けない事になってしまった。

しかも、この気性も悪くないと思っている自分がいる。

何という事だ。

全くもってどうかしている。

忌々しい。

俺に血を吸わせたあの女、名前は何といったか。

フルネームは思い出せないが、姓は…確か、丹下…。

< 129 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop