天神学園の問題児再来
「真太郎君」

毅然とした態度で、真太郎に歩み寄る紫陽花。

「……」

肩に狂奏丸と川蝉を立て掛けたまま、真太郎は横目で紫陽花を睨む。

その邪眼の鋭さは今日も健在。

男子生徒でさえ震え上がらせるような眼光だ。

「何だ破廉恥女…俺に近寄ってくるな」

拒絶丸出し。

話しかければ、それだけで刀の錆にされそうな威圧感を醸し出す真太郎。

それ見た事かと龍馬が呆れる。

とはいえ、もし真太郎が手を上げるような事があれば、すぐに助けに入ってやらねば。

見守る一同の前で。

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