天神学園の問題児再来
甘い顔をしていると、いつまでも喋り続ける。

流石に面倒になって、真太郎は高速歩法を駆使して龍乃女史を撒いてやった。

付き合い切れない。

俺は女教師の惚気を聞きに来ている訳ではない。

呆れ顔のまま、下駄箱で靴を履き替える。

龍乃女史に付き合っているうちに、随分遅くなってしまったようだ。

下駄箱に人の気配はない。

さっさと上履きから下駄に履き替え、下校しようとする真太郎。

その前に。

「用があるなら早々に言え。俺はもう下校するのだ」

下駄箱に上履きを突っ込みながら、真太郎は呟いた。

< 144 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop