天神学園の問題児再来
「相変わらずでけぇ銃だなぁ」

厨房から、虎次郎が声をかける。

「全長39センチの特注品だ。人間如きには扱えん逸品だ」

不機嫌だが、自分の得物を誉められると饒舌になる。

ここの主人の1人、虎次郎もまた拳銃使いであり、話が合うので嫌いではなかった。

「454カスール弾だろ、それ。何処で調達してんだ?」

「蛇の道は蛇という奴だ」

マガジンにカスール弾を装填しながら答えるヴラド。

と。

「お水どうぞ」

ヴラドの傍らに、冷えた水のグラスを置く娘の姿があった。

「ん…」

龍虎軒の店員用チャイナドレス風制服に着替えた、花龍だった。

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