天神学園の問題児再来
そうか、この女は龍娘の孫だったな。

花龍を一瞥しながら、ヴラドは思う。

「オーダーメイドですか?その銃」

「ああ。貴様の魔銃『アルトゥルス』と、まぁ似たようなものだ。魔銃ではないがな」

「弾薬も私のマテバより大きいカスール弾なんですね」

花龍はアルトゥルスとは別に、父親と同じ自動拳銃『マテバ6ウニカ』も持つ。

が、マテバでさえ使用弾薬は357マグナム弾。

454カスール弾は、それより更に大口径だ。

「そんな大口径を片手撃ちなんて」

「吸血鬼は、貴様ら人間とは根本的に身体能力が違う」

手際よく愛銃のメンテナンスをしながら、ヴラドは花龍に答えた。

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