天神学園の問題児再来
放課後、職員室。

「ヴラド先生、いるか」

シオンが姿を見せる。

「……」

ギロリと視線を向けるヴラド。

それだけでシオンは怯みそうになる。

どうにもこの男は苦手だ。

実際に遭遇した事はないが、吸血鬼でありながら魔王の風格。

祖父や父はこんな感じの奴と戦った事があるのだろうか。

或いは、ヴラドよりも遥かに強くて邪悪な奴と。

ならば、これを機に自分も挑んでみるのもいいかもしれない。

吹っ切る為にも。

「何の用だ小僧」

「先生、俺と勝負してくれ」

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