天神学園の問題児再来
あれだけの斬撃だ。

龍馬や真太郎が相手ならば、決定打だったに違いない。

だが。

「ははははははははははは!」

ヴラドは嗤う。

全身を紅に染めながら、嗤う。

嘗て天神学園に存在した『武闘派教師陣』と呼ばれる教師達は、皆こうだった。

屈強で、精強無比で、いつでも生徒達の前に立ちはだかる壁のような存在だった。

彼らを乗り越える事が、天神学園生徒達の1つのステータスでもあった。

ヴラドは、その『武闘派教師陣』を体現する1人。

新世代の天神学園問題児の前に聳える険しい山。

「では教育してやろう、シオン=グリフィノー。吸血鬼としてではなく、教師としてな」

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