天神学園の問題児再来
左右の拳銃をシオンに向けるヴラド。

対するシオンは。

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

息が乱れる。

枯渇した魔力に体力が消耗する。

大技を繰り出したせいで、立っているのがやっと。

修行不足を、痛感させられる。

もう精霊憑依は解除されてしまっている。

今カスール弾を食らえば、洒落にならない事になる。

「先生!もうシオンは!」

花龍が叫ぶ中。

「!?」

宙にマンイーターとソウルイーターを残したまま、ヴラドの姿が消えた。

そして次に現れた時には。

「がっ!」

シオンの目の前に出現し、彼の腹にボディブロー!

くの字に折れるシオンの体。

その体をそのまま拳で持ち上げ、地面に勢いよく叩きつける!

バウンドして跳ね上がるシオンの体。

宙に浮いたシオンの体を。

「今日の授業はここまで」

ヴラドは後ろ回し蹴りで吹き飛ばす!

「予習復習はしっかりやっておくように」

以上、宙に浮いたマンイーターとソウルイーターが、地面に落ちるまでの出来事だった。

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