天神学園の問題児再来
「あっ!あーあ!」

龍馬を追いかけてきた紫陽花が、窓から身を乗り出して外を見る。

階下では、『いってぇ…』とか言いながら身を起こしている血塗れの龍馬。

何故生きてるし。

「ヴラド先生やり過ぎだよぉ、龍馬死んじゃうよ」

紫陽花はヴラドに抗議するが。

「フン」

ヴラドは机の上で書類をトントンと纏めながら鼻を鳴らした。

「奴の入学から2ヶ月ばかり…どの程度ならば奴が致命傷を負わないかくらい把握している。『天神学園で命のやり取りを禁ず』…むかしむかしからのこの学園での掟…一応守ってやる。吸血鬼の俺が従うのも忌々しいがな」

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