天神学園の問題児再来
かの世界では神にも等しき血族。

ヴラドはユグドラシェルをそう認識しているらしい。

正直な所、花龍も母から聞いた以上の知識はない。

生を享けてからというもの、花龍は『ユグドラシェル』として暮らした事はないのだから。

しかし。

「1つ、問いをしたい」

ヴラドは真っ直ぐに花龍を見た。

「ユグドラシェルとして生きれば、貴様は裕福な生活を送れるかもしれない。それがわかっていながら、その地位を捨てられるか」

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