天神学園の問題児再来
「よく聞け早川 花龍。俺は国を興す」

ヴラドは野望を口にした。

「人間も、人外も、どんな血族だろうと全て俺の支配下に置く。誰が誰とどのような主従になろうと、何ら文句は言わせない。自由と混沌入り乱れた、坩堝のような国を興す。その国で、俺は王となる。全てを従えた、吸血鬼の王だ。誰にも邪魔はさせない。龍娘にも、貴様の家族達にも、シンとかいう異世界の勇者にも、丹下や夕城、シオン=グリフィノーにもだ」

「……」

「そしてその国の王として、俺は貴様を妃として娶る。『吸血鬼の花嫁』とは呼ばせん。『王に嫁ぐ妃』として、貴様は俺のものとなるのだ」

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