天神学園の問題児再来
何を見ているこのムッツリ助平と言うなかれ。

真太郎の父も祖父も、妻や恋人に対しては一家言持っていたのだ。

惚れた女は骨の髄まで愛し尽くす。

それが夕城の男。

そこに至るまでに、夕城の男は好いた女を吟味する。

体の部位の1つ1つも例外ではない。

「ほら、唐揚げに、花丸ハンバーグに、卵焼き!」

弁当の蓋を開けて、中身を見せる紫陽花。

ほぅ、この女、なかなか出来る。

俺の好物を悉く選択するとは。

無論真太郎、鬼龍が持ってきたレシピを元に、紫陽花が弁当を作ったとは知る由もない。

男とは、まことに単純だ。

それに。

「……」

両手で弁当を持って見せつける事で、腕に押さえ込まれた胸が、ヒモビキニのブラからギュッとはみ出す。

『すれんだぁ』のようでいて、なかなかの容量。

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