天神学園の問題児再来
が。
龍馬がひたすらに巻藁に打ち込みを続ける横で。
「あれぇ、お父さん…」
稽古を見守っていた鳳仙花の隣に、やっと起きてきた紫陽花が近付いてくる。
高校生の癖にネグリジェとか着て寝るな。
「龍馬、もう『奥義』教えてるのぉ…?」
寝惚け眼を擦りながら言う紫陽花。
そう、龍馬は知る由もないだろう。
自らが繰り返し行っているこの打ち込みが、柾一刀流奥義の1つの布石であるとは。
「うん。龍馬君は1つの事を繰り返し行う単純な作業には向いている性格だから」
「つまり馬鹿って事だよねえ」
ケタケタ笑う紫陽花。
誰もそこまで言ってない。
「だから、彼に『蜻蛉の構え』は向いていると思うんだ」
龍馬がひたすらに巻藁に打ち込みを続ける横で。
「あれぇ、お父さん…」
稽古を見守っていた鳳仙花の隣に、やっと起きてきた紫陽花が近付いてくる。
高校生の癖にネグリジェとか着て寝るな。
「龍馬、もう『奥義』教えてるのぉ…?」
寝惚け眼を擦りながら言う紫陽花。
そう、龍馬は知る由もないだろう。
自らが繰り返し行っているこの打ち込みが、柾一刀流奥義の1つの布石であるとは。
「うん。龍馬君は1つの事を繰り返し行う単純な作業には向いている性格だから」
「つまり馬鹿って事だよねえ」
ケタケタ笑う紫陽花。
誰もそこまで言ってない。
「だから、彼に『蜻蛉の構え』は向いていると思うんだ」