天神学園の問題児再来
数百本ほど打ち込みを終えただろうか。

いよいよ握力がなくなり、巻藁に打ち込んだ陸奥守が、逆に弾かれてしまう。

地面に跪き、ハァハァと息を切らせる龍馬。

「そろそろ朝食にしようか。湯浴みでもして、汗を流してくるといい」

鳳仙花がにこやかに笑いながら言う。

が。

「ま、まだまだぜよ…」

陸奥守を支えに、龍馬は立ち上がる。

「シオンも強い…真太郎も強い…ヴラド先生も強い…わしだけいつまでも弱いのは…我慢がならんぜよ…」

顎から汗が滴る。

掌の汗で、握り締めた柄が滑る。

それでも、少しでも強く、少しでも高みに昇る為に。

龍馬は蜻蛉の構えを取って。

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