天神学園の問題児再来
教室でそんなアホ話を繰り広げている頃。

「……」

ズチャッ、と。

砂埃を舞い上げながら、ヴラドが校庭に立つ。

やけに風の強い日だ。

彼の纏うインバネスコートが、バサバサと煽られている。

その目の前に。

「ご足労頂き有り難うございます、ヴラド先生…いや」

金髪セミロングの女性は立ちはだかった。

「天神学園を脅かす吸血鬼、ヴラド・ツェペリ!」

「…貴様はリプニー・タナカだな。今日赴任してきた英語教師の」

「そうです」

リプニーは携えた30ミリ携行砲を構える。

とても女性の細腕では扱えそうにない超重兵器。

それをリプニーは軽々と、まるで狙撃銃の如く構える。

「貴方に決闘を申し込みます!」

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