天神学園の問題児再来
と。

「ヴラド先生は違いますよ」

携行砲を構えたリプニーの前に、眠たげな瞳の少女が立ちはだかった。

「貴女…危ないわ!そこを離れて!早く!」

警告するリプニー。

それに対し。

「リプニー先生が探しているのは、黒爪(ヘイツァオ)という元人間の吸血鬼…中国語を話し、蟷螂拳を使い、天神学園の桜の結界のせいで中に入れないほどの邪悪な性質です…学園で教師を務めているヴラド先生とは、違いますよ。『エージェントリプニー』」

「え、な…どうして私の事を」

思わず口走るリプニーに。

「ごめんなさい」

その少女…花龍は柔和に微笑んだ。

「風の精霊・シルフで、風に乗ってくる『心の声』を聞かせてもらいました…更に言えば、私の両親は早川 霸龍闘と早川 リィファ…貴女と同じエージェントです」

「エージェント霸龍闘とエージェントリィの娘さんっ?」

驚くリプニー。

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