天神学園の問題児再来

んじゃ私の任務は?

「ヴラド先生、気付いているのに教えてあげないなんて意地悪です」

「何がだ。挑まれたから受けただけだ。やる気になっているのに無碍にする方が不親切だろう」

肩を並べて会話する花龍とヴラド。

話に聞いていたが、人間と人外が共存する学園というのは本当だったのか。

父や母から何度も繰り返し聞かされた話も、自身の目で見るまでは信じられなかった。

これが天神学園。

全ての種族人種が平等に生活できるという奇跡のような場所…。

「という事だ。貴様との決闘は無しという事になった」

振り向くヴラド。

「それでも戦いたいというのならば、貴様の任務云々は棚に上げて、相手してやってもいいが?」

「い、いえっ!」

慌ててワチャワチャと手を横に振るリプニー。

「こ、こちらこそ早合点でとんだ迷惑をおかけして…申し訳ありませんでしたっ」

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