天神学園の問題児再来
「あ、あのっ、この子達は一体っ?」

「すみませんリプニー先生」

ペシッとシオン、シャンリーの頭を軽く叩いて窘めながら、花龍が言う。

「こっちは高等部の龍馬にシオンに紫陽花ちゃん。それからこの2人は初等部のシャンリーちゃんに麗龍。麗龍は私の弟です。それと…」

花龍が教室の窓から見ている男に目をやる。

「あそこにいるのが、高等部の真太郎」

「は、はあ…」

散々スキンシップされた後の自己紹介。

順序がおかしい気もするが。

唖然とするリプニーに。

「そだ!皆でプール行こう!名案!」

唐突に紫陽花が言う。

何が名案なんだろう。

「新しい友達が増えた時には、お近づきになる為にプールが一番だよ!私、真太郎君呼んでくる!」

ダッシュで教室へと走って行く紫陽花。

速い。

「何でプールがお近づきになるのに一番なんだろう…」

「理解に苦しむぜよ…」

「水着回にしたかっただけじゃね?」

口々に呟く麗龍、龍馬、シオン。

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