天神学園の問題児再来
身構える彼らを、1人ずつ見つめる人影。

肩口までの黒髪、ノーネクタイのダークのスーツ姿。

細身で優男、紳士的な容姿。

その視線が。

「哎?(おや?)」

ランスロットを構えるシオンで止まった。

丸縁のサングラスの下、目が細められる。

「久しい知己に会った気分だよ…君はもしかしてあれかね…勇者などと名乗る輩かね?」

「何だお前!俺の父上を馬鹿にしてるのか!」

嘲りの色を含んだ言葉に、シオンが憤る。

「还是那样吗…相当结构(やはりそうか…結構結構)」

流暢な中国語で1人くつくつと笑いながら、優男は言った。

「ならば君らは皆殺しにせねばなるまいね。特に勇者様の君は念入りに」

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