天神学園の問題児再来
だが。

「……」

花龍は薄く笑った。

「何?」

怪訝な顔をする黒爪。

その背中に。

「!?」

先程回避した筈の風の弾丸が命中する!

「…精霊弾を普通の弾丸と一緒にしてもらっては困る」

黒爪の台詞に似せて返す花龍。

「小癪」

命中した弾丸自体は、大したダメージではない。

問題は、こんな小娘如きに命中させられたという事。

「高地附有,小姐(高くつくよ、お嬢さん)」

つり上がる、黒爪の口角。

花龍の背中に、二度目の悪寒が走った。

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