天神学園の問題児再来
「あーあ…」

龍馬に遅れて下校してきた紫陽花が、打ち込みの様子を見る。

「あんな滅茶苦茶打ち込んじゃって…ただの滅多打ちだよぉ…」

「だけどね」

その紫陽花の背後から、鳳仙花がヒョッコリ顔を出す。

「疲労困憊になっても、型が崩れなくなってきた。反復練習の成果か、体が型を覚えたんだろうね。意識しなくても蜻蛉の構えをとれるようになってきている」

基本こそ最強。

それを体現した蜻蛉の構えを、龍馬が習得しつつあるという事か。

特にここ数日の精進により、龍馬は飛躍的に成長しつつある。

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