天神学園の問題児再来

鳳仙花が帯刀した刀を抜く。

「今日からは僕と打ち合いの稽古をしましょう。この刀は無銘のナマクラです。ですが日本刀である事には違いない。折れず曲がらずと言われた日本刀を、龍馬君の蜻蛉の構えで叩き折ってみなさい。無論、僕は躱すし受け太刀します。実戦に限りなく近い形で、蜻蛉の構えを決めてみせなさい」

「望む所じゃきに！」

陸奥守の柄を握り締める龍馬。

まだまだ修行に終わりなど来ない。

寧ろここからが本番。

剣客として、龍馬は入口に立ったに過ぎない。