天神学園の問題児再来
話を戻す。

開祖の柾 鳳仙花は、元々様々な剣術流派を渡り歩いてはその剣技を習得する剣客だったそうだ。

そんな折、天神地区に音に聞こえた一大流派、夕城流剣術を訪れ、時の宗主に習得どころか完膚なきまでに叩きのめされたのだという。

たまたま夕城邸を訪れていた薙沢 雛菊によって治療の為に連れ帰られ、そこで出会った薙沢家次女の秋桜と親しくなったのが、結婚に至った切っ掛けとか。

それまで天然理心流、薩摩示現流、柳生新陰流、神道無念流、北辰一刀流といった剣術流派から多くの技を習得してきた鳳仙花の、初の敗北。

それだけ、天神地区において夕城流は特別な流派だという事だ。

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