天神学園の問題児再来

「魔力って…私やシオンの精霊術とは違うんですか？」

「精神の気高さで精霊どもと疎通をとる精霊術とは違う。魔力はその名の通りだ。魔に魂を売り渡し、血を以って契約し、それらを代償として邪な力を得る…貴様ら小娘どもの児戯とは、根本的に違うのだ」

「……」

この台詞を厨二病フィルターをかけて読むと、妙に笑えるんですが。

微かに俯き加減で、笑いを堪える花龍。

「…何が可笑しい」

愚弄されていると受け取ったのか、ヴラドが憮然とする。

「いえ」

花龍は表情を引き締め、顔を上げた。

「何でもありません。勉強になりました」