天神学園の問題児再来

「話が済んだのならば俺は行く。生徒指導の鬼龍に、小生意気に職員室に呼びつけられている。職員会議だそうだ。忌々しい究極超人と羅刹の奴め…」

現武闘派教師陣の瑠璃と鬼龍とは、五分の関係なのか、やや譲る形か。

ブツブツ言いながら、ヴラドは廊下を歩いて行く。

まるで職員室に呼び出しを食らった、悪ガキの後ろ姿だ。

見ていると、また自然と顔が綻んでしまう。

お説教を受けた後に、励ましてあげないと、とすら考えてしまいそうなほどに。

そんな彼に。

「ヴラド先生」

花龍は最後にもう一度、声をかけた。

「ヴラド先生って、いい先生ですよね」