天神学園の問題児再来
シオンは野菊、花龍はリィという優秀な母親の血を引いている為、勉強は出来る。

真太郎も、瑠璃が文武両道だった為、やれば出来る子。

紫陽花も鳳仙花と秋桜が勉強得意だったので、クラス委員としての面目躍如出来そうだ。

この場において、問題児は1人のみ。

「違うよ龍馬、この計算おかしい」

「あ?何がおかしいがじゃ」

「掛け算からして違う。ここは7の段だから…」

「7の段?わしは柾一刀流やっと初段ぜよ」

「いや、そういうんじゃなくて」

「蜻蛉の構えは奥義の1つじゃったらしいがじゃ。となると、極めればわしは奥義の使い手になれるぜよ。憧れるのぅ、奥義」

「いやいや、龍馬、そんな話してないから。何言ってるの?馬鹿なの?」

はい、馬鹿です。

決して期待は裏切らない、スペシャルバカの丹下の血筋、ここに在り。

初等部の麗龍とシャンリーに教わりながら、掛け算の勉強中。

誰か彼に救いの手を。

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