天神学園の問題児再来
そして翌日早朝。

「あ、来た来た」

シャンリーが龍馬の姿を見つける。

「遅いぞ龍馬!時間とっくに過ぎてるぞ!」

叫ぶシオン。

「すまんすまん、昨夜稽古に熱が入り過ぎて、寝過ごしてしもうたがじゃ」

集合場所にようやくやって来た龍馬。

修行にかまけて伸び放題のボサボサの黒髪を、後ろに纏めて括っている。

「俺に紫陽花、シャンリー、花龍、麗龍に真太郎に龍馬。これで全員揃ったぜ、リプニー先生」

シオンが振り向く。

「…ヴラド先生は?」

こてん、と首を傾げる花龍。

「燦々と太陽を浴びるリゾート地なんて、趣味じゃないそうで…」

苦笑いするリプニー。

今回は彼女が引率となって、龍馬達を橘リゾートに連れていく事になる。

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