天神学園の問題児再来
満面の笑みを浮かべる紫陽花。

「正々堂々としてるんだね。真太郎君カッコいい♪」

「当然だ。夕城流の剣客として、恥ずべき行いは微塵もする気はない」

再び狂奏丸を握り直し、真太郎は稽古に取り掛かる。

「分かったら、その旨を龍馬に伝えて来い」

「うん、わかった」

クルリと踵を返す紫陽花。

「それから、帰りは俺の乗ってきた小舟を使え。如何に貴様が泳ぎが達者でも、何かあったら大変だ。もう少し身を大事にしろ」

「…えへへへへへ」

だらしなく笑う紫陽花。

「な、何だ…」

「真太郎君優しー♪好きー♪」

「な…」

シレッと告りやがったよ、紫陽花の奴。

< 369 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop