天神学園の問題児再来
それでも、全員で楽しい夕食の一時を過ごし、彼らは眠るまでの時間を思い思いに費やした。

語り明かす者、仲間とカードゲームに勤しむ者、本日の修行の成果を話して聞かせる者、様々。

やがて夜が更け、年少の麗龍、シャンリー辺りから舟を漕ぎ始める。

「そろそろ寝よっか。遅くなったし」

花龍が麗龍をベッドに連れて行きながら言う。

「そうじゃの。明日の修行に備えて、睡眠もとっとかんといかんちや」

龍馬が立ち上がる。

「夏休みは始まったばかりですからね。今から夜更かししなくても、十分時間はありますよ」

リプニーが生徒達を促し、各自ベッドに向かう。

明日は雨も止み、元気のいい太陽が顔を覗かせていればいいが。

そんな事を考えながら。

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