天神学園の問題児再来
「口は慎みたまえよ、ヴラド・ツェペリ」

黒爪は腕組みする。

「まるで正義の味方気取りじゃないか。同じ穴の狢が」

「っっ…」

黒爪の言葉を耳にして、花龍が俯く。

そう、ヴラドは正義の味方でもヒーローでもない。

黒爪と同じ吸血鬼なのだ。

恐らくはそう、黒爪よりも多くの人間を葬り去った…。

「正義の味方?どこにそんなものがいる」

ヴラドは黒爪を嘲笑う。

「正義だ悪だと定義したがるとはな…これはまた随分と…」

向けた銃口さえ逸らし、笑いを堪えるヴラド。

「幼稚な吸血鬼もあったものだ…まるで俺の教え子どものような未熟ぶりだ」

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