天神学園の問題児再来
左右の蟷螂手で、ヴラドの二挺拳銃による防御を抉じ開け。

「食らえ!」

黒爪は爪先蹴りを放つ。

只の爪先蹴りならば、大したダメージにはならなかっただろう。

だが。

「!?」

その靴の爪先…ソールの辺りから鋭い刃が飛び出し、ヴラドの胸を抉る!

暗器と呼ばれる隠し武器。

その突き刺さった暗器を支点に、黒爪はもう片方の足を跳ね上げ、ヴラドの頬にも回し蹴り!

吹き飛ばされ、屋根を転がり落ちるヴラド。

「ヴラド先生!」

花龍が声を上げる。

屋根から転落したヴラドは、海中に水没していた。

「口だけ達者な吸血鬼だな」

黒爪は屋根から海を見下ろす。

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