天神学園の問題児再来
その言葉に。

「それはお前の事か?黒爪」

背後から返答があった。

振り向くと。

「がっ!」

フルスイングでのソウルイーターの銃身での打撃!

もんどりうって倒れる黒爪。

這い蹲る彼を見下ろしながら。

「幻影の俺の胸を穿って、ご満悦か?」

ヴラドは嘲笑っていた。

「げ、幻影…?」

傍観している花龍にさえ分からない。

何処から何処までが幻影だったのか。

海中に没した時からか、爪先蹴りを受けた時からか、防御を抉じ開けられた時からか。

「そのもっと前…蝙蝠の群れに変化してここに来た時から、幻影だったかもしれんぞ?」

惑わすように、ヴラドは花龍に語り掛ける。

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