天神学園の問題児再来
逸る気持ちを抑えようにも抑え切れず、小走りで桟橋の行き止まりまで向かう面々。

海面に、行ったり来たりする背鰭が見えた。

「ほんとだ、いた!イルカ!」

「だ、大丈夫?鮫とかいうオチじゃない?理事長だけに」

今言った奴誰だ、前に出ろ。

「大丈夫。イルカの鳴き声がする」

花龍の言葉で、仲間達は桟橋から水面をパシャパシャと叩く。

その呼び掛けに応じて、顔を出す人懐こいイルカ達。

「ほんとだ!イルカ!」

「想像以上に可愛い!やーん、何この魚類!」

いやいやシャンリー、イルカは魚じゃないから。

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