天神学園の問題児再来
麗龍、シャンリー辺りは我慢が出来ず、海の中に入ってイルカ達と第二種接近遭遇。

リゾートに訪れる客達との触れ合いで人間に慣れているのか、イルカ達もすぐに麗龍達に打ち解ける。

花龍も桟橋の上から、イルカの頭を撫でてみたり。

「リプニー先生はイルカと遊ばないのか?」

シオンがリプニーに声をかける。

「ん…まぁシャンリーちゃん達が楽しんでいるなら、私は…いいです」

桟橋の縁に座り、リプニーは元気がない。

「…何だ、黒爪の事でしょげてんのか?」

シオンもまた、リプニーの隣に座った。

「ありゃあ仕方ねぇよ。あんなに気配殺して接近されちゃあ…奴が桟橋に立つまで気づかなかった」

『桟橋に立つまで』という事は。

「シオン君は、気付いてたんですかっ?」

「ん、だから、桟橋に立った時にな」

「……」

何て子だろう。

エージェントであるリプニーが気付かなかったというのに…。

「前に負けて以降、修行してるからな」

それでもまだ足りないと。

シオンは決して偉ぶりはしなかった。

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