天神学園の問題児再来
「花龍1人じゃヤバイと思ってランスロットに手を掛けたら、ヴラド先生の気配があったからさ…あの人がいるんなら大丈夫だと思って、出なかった」

「……」

それを聞いて、リプニーはますます落ち込む。

そこまで察知していたのだ。

リプニーは、何が起きているのかさえ知らなかった。

教師としても、エージェントとしても、彼女は落第だ。

「まー元気出せって、リプニー先生」

さり気なくリプニーの肩を抱いてやるシオン。

「エージェントって、普通は人外の相手なんてするもんじゃないんだろ?なら気付かなくて当然だって」

「でも、天神学園の教師である以上、そんな言い訳は…」

「新任だから仕方ねぇんじゃね?」

「でも…」

「あーもう!」

肩を抱いていた手を一転、リプニーの豊満な胸へと回すシオン。

「そんなシケた顔してちゃあ、天神アルプスが台無しだ!」

「きゃあぁぁぁぁあぁぁっ!」

けしからん娘を彷彿とさせる、雑な胸の扱い。

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