天神学園の問題児再来
「槍と同じだよ。遠間の内は有利かもしれないけど、懐に入られるとその長さが邪魔になる。射撃用の携行砲なら尚更だ。近間での戦闘も覚えた方がいい。例えば…」

スイッと。

いとも容易く、息が当たるほどの近い距離に接近してくるシオン。

顔が近い。

「ちょ、ちょっと、シオン君…」

「な?こんな近くだと、携行砲なんて何の意味もないだろ?」

それより、チューされそうな距離でリプニーは気が気じゃない。

「こんな接近された場合は」

シオンはリプニーに組み付き。

「こうっ」

軽く桟橋の上で投げ飛ばす。

無論、受け身も取らせ、頭は浮かせて怪我しないように。

リプニーは、シオンに床ドン状態にされる。

「ガンナーでも、最低限の体術は必要だって事だよ」

「は、はいっ…」

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