天神学園の問題児再来
「紫陽花っ!」

シオンが声を上げる。

「殿下、この方は…お知り合いですかっ?」

「ああ、コイツは…」

驚くマリオンに、シオンが説明する。

「まぁ言ってみれば、母さんの親戚の子、かな」

「そ、そうでしたか…道理で…色白である点を除けば、ノギク妃殿下と瓜二つです…」

ドレスの裾をつまみ、足を引いて挨拶をするマリオン。

「シオン殿下とシャンリー殿下の母君であられる、ノギク妃殿下付きの女官、マリオン=ガルシアでございます。お見知りおきを、アジサイ様」

「私は柾 紫陽花だよ、御御御付けね、マリちん」

ニパッと笑う紫陽花。

愛称の付け方まで、ノギク妃殿下と同じだなと、クスリと笑うマリオン。

しかし、オミオツケとは何だろう…?

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