天神学園の問題児再来
その眼差しを受け流し、同じく無言のまま龍馬の隣を通り過ぎようとする真太郎。

まだ、激突には時期尚早。

お互いに修行半ばだ。

きちんと結果を出した上で、勝負に臨みたい。

如何に気持ちが逸ったとしてもだ。

しかし、真太郎の辛抱を。

「修行はどがいぜよ、真太郎」

龍馬の言葉が揺さぶった。

「紫陽花から聞いたがじゃ。斬鉄の習得は上手くいっとるか?」

肩越しに、龍馬は振り向く。

「今のお前の実力、わしに見せてくれんか」

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