天神学園の問題児再来

龍鷺郎降臨

数日前、天神学園の職員室。

「……」

ヴラドは無言のまま、その生徒のプロフィールに目を通す。

「ほぅ」

瑠璃もまた、腕組みしたままその生徒を見る。

鬼龍は些か驚いた様子。

「彼らの息子が、もうこんな歳になるアルか…」

「俺は『普通』とは成長の仕方が違うからな」

学帽、長ラン姿の生徒は呟く。

「ま、まぁいいアル。ならお前の転校は2学期からという事で受理して…」

言いかけた鬼龍の言葉に割り込んで。

「橘リゾートに行ってみるといい」

ヴラドが言った。

「今ならそこに、面白い連中が滞在している。きっと貴様も気に入る筈だ」

< 451 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop