天神学園の問題児再来
ヴィラのドアを突き破り、外にまで吹き飛ばされる龍鷺郎。

「ちょ、ちょっと!」

「シオン!」

リプニーと花龍がシオンを止める。

「何やってるの!いきなりランスロットで斬りつけるなんて!大怪我したらどうするの!」

「…しねぇよ」

花龍の手を振り解き、シオンも外に出る。

「アイツの体、まるで鉄みたいに硬かった…幾ら鴉天狗だっていっても、あんな頑丈さは考えられない」

シオンの見ている前で、龍鷺郎は静かに立ち上がる。

被っている学帽を整えつつ。

「龍鱗(りゅうりん)だ。龍の鱗は刃や弾丸さえも通さない」

呟く龍鷺郎。

やはり彼は只の鴉天狗ではない。

「お前、一体何なんだ?」

ランスロットを構え直すシオン。

< 456 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop