天神学園の問題児再来
「うんざりだぜ」
龍鷺郎は溜息をつく。
「天神学園の職員室で散々訊かれた事を、また説明しないといけないのか」
それでも繰り返し話した事を、今度はシオン達に説いて聞かせる。
「母親は鴉丸 亜鳥(からすま あとり)、父親は臥龍。臥龍は鴉丸の婿養子になったんで、鴉丸の姓を名乗っている。俺は鴉天狗と臥龍の血を引いた、『何人目かの』息子だ」
「な、何人目かの…?」
唖然とする面々。
龍乃一味が在学していた頃に封印から出てきた臥龍は、好色にして絶倫、所構わず亜鳥に迫る性格だった。
あの性格のまま、亜鳥と今も行動を共にし、鴉丸に籍は置いているものの、城では大人しくしていない。
亜鳥を連れ回しつつ、あっち行ったりこっち行ったり。
元々大陸出の大妖なので、アジア周辺の妖怪と話つけたり腕比べしたりして、知らないうちに鴉丸の勢力拡大に貢献している。
そんな過程で生まれたのが、龍鷺郎だった。
臥龍と亜鳥の息子は彼の他にも世界中に散らばっていると思われる。
息子達は龍之介のような臥龍の分裂体と、純粋な亜鳥との間の子の2種類いるが、龍鷺郎は後者らしい。
『龍鷺郎』の『鷺』は『朱鷺』を表しており、鴉天狗と臥龍の子という希少さを表現している(亜鳥談)
龍鷺郎は溜息をつく。
「天神学園の職員室で散々訊かれた事を、また説明しないといけないのか」
それでも繰り返し話した事を、今度はシオン達に説いて聞かせる。
「母親は鴉丸 亜鳥(からすま あとり)、父親は臥龍。臥龍は鴉丸の婿養子になったんで、鴉丸の姓を名乗っている。俺は鴉天狗と臥龍の血を引いた、『何人目かの』息子だ」
「な、何人目かの…?」
唖然とする面々。
龍乃一味が在学していた頃に封印から出てきた臥龍は、好色にして絶倫、所構わず亜鳥に迫る性格だった。
あの性格のまま、亜鳥と今も行動を共にし、鴉丸に籍は置いているものの、城では大人しくしていない。
亜鳥を連れ回しつつ、あっち行ったりこっち行ったり。
元々大陸出の大妖なので、アジア周辺の妖怪と話つけたり腕比べしたりして、知らないうちに鴉丸の勢力拡大に貢献している。
そんな過程で生まれたのが、龍鷺郎だった。
臥龍と亜鳥の息子は彼の他にも世界中に散らばっていると思われる。
息子達は龍之介のような臥龍の分裂体と、純粋な亜鳥との間の子の2種類いるが、龍鷺郎は後者らしい。
『龍鷺郎』の『鷺』は『朱鷺』を表しており、鴉天狗と臥龍の子という希少さを表現している(亜鳥談)