天神学園の問題児再来
結果は否だった。

刺突は回避された。

躱したのでもなく、弾かれたのでもなく。

「!?」

背後に回り込むという形で。

(あの一瞬に背後まで回り込んだっ?)

どれだけの動きだというのか。

如何に臥龍と鴉天狗の子とはいえ、そんな動きが可能なのか。

驚愕するシオンの脇腹に。

「オラァッ!」

強烈な龍鷺郎のボディブロー!

「ぐは!」

堪らず膝をつくシオン。

「うんざりだぜ」

龍鷺郎は顎に伝う血を拭いながら、溜息をついた。

「時凍えを使わされるなんてな…そんな相手は親父ぐらいだと思ってたが」

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