天神学園の問題児再来

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鴉丸のお城。

今日も鴉丸の人々は賑やかだ。

やれ大陸の方から混世魔王とかいう妖怪から傘下に入ると書状が送られてきたの、韓国の独脚鬼という妖怪が使い魔として雇ってくれだのと引っ切り無しなのだそうだ。

思うに、いまだ亜鳥を連れて諸国漫遊から戻ってこない臥龍が、勝手に鴉丸の名を出して打ち負かしたり同盟を結んだりした妖怪達なのだろう。

知らないうちにどんどん領土が広がり、現在の鴉丸の頭領である鷹雅さえも把握できていないという状況だ。

「いやー、新しい鴉丸の婿殿は頼りになるなぁ、これで鴉丸の御家も安泰ってもんだなぁ」

ご満悦で頭の皿に水鉄砲で水を浴びせるのは、竜河 カムイ（たつかわ カムイ）。

緑色のおかっぱ頭、目も緑色。

先祖が鴉丸 鷹雅に助けられ、それ以来、鴉丸一族に忠義を尽くしている頭脳派な河童だ。

「どうだ豆助？鴉丸の御家は凄いだろう？いまや『わーるどわいど』な活躍を見せてるんだぞ？妖怪の世界も、『ぐろーばる化』が進んでいるからな」

横文字を駆使するカムイ。