天神学園の問題児再来
「…もう剣術はやめるきに」

龍馬は小さく呟いた。

ハッと息を飲む仲間達。

「ええ機会じゃ…ここらでやめとけっちゅう陸奥守の言葉じゃったんかもしれん…わしには剣術は向いてなかったっちゅう事じゃ…」

「…そうか」

激昂する。

そう思われた真太郎は、静かに立ち上がった。

「貴様がそう決めたのならば、それでよかろう。全ては貴様が選ぶ道だ」

歩いて桟橋を戻っていく真太郎の背中は、どこか寂しげだった。

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